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Ripple-65B オープンウェイト公開:AlphaChip の開発者によるコーディングモデル

Ripple-65B オープンウェイトモデル(65B、Apache 2.0)は Terminal-Bench 2.1 で 80.5 点。DGX Spark でも動作します。

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この記事の内容
  1. オープンウェイトの Ripple-65B とは?
  2. Ripple-65B で何ができる?
  3. なぜ話題になっているのか?
  4. Ripple-65B を試すには?
  5. 注意すべき点は?
  6. FAQ

11月4日、Ricursive Intelligence は同社初の公開モデル Ripple-65B Preview をリリースしました。Ripple-65B はオープンウェイトで、重みは Hugging Face で Apache 2.0 ライセンスのもと公開されています。パラメータ数は 650 億、エージェントによるプログラミング向けに作られ、Ricursive によれば Terminal-Bench 2.1 で 80.5 点を記録しています。

オープンウェイトの Ripple-65B とは?

密な(dense)言語モデルで、MoE(mixture-of-experts)ではありません。つまり、トークンごとに 650 億パラメータすべてが動きます。Ricursive はゼロから 12 兆トークン(主に英語のテキストとコード)で学習させ、コンテキストウィンドウは最大 100 万トークンです。

面白いのは、Ricursive が典型的なチャットボット研究所ではないことです。同社はチップ設計のための AI プラットフォームを開発しており、創業者は AlphaChip を生んだ Anna Goldie 氏と Azalia Mirhoseini 氏です。発表では Ripple を「general-purpose variant」、つまり同社のチップ設計プラットフォームを支えるクローズドモデルの汎用版と位置づけています。

(Recursive Flint と混同しないようにしましょう。名前はほぼ同じに聞こえますが、別の会社の別のモデルです ;))

Ripple-65B で何ができる?

モデルカードによると、ポストトレーニングはエージェント型プログラミングに重点を置いています。Ricursive が公表した主な結果は次のとおりです。

  1. Terminal-Bench 2.1 で 80.5 点。モデルがターミナルでタスクをこなすテストです。発表では、米国のオープンウェイトモデルの中で「state-of-the-art」だとしています。
  2. SWE-bench Verified で 76.5%、SWE-bench Pro v1.0 で 61.42%。実際のリポジトリの Issue を修正するテストです。
  3. GPQA Diamond で 85.2%(博士レベルの科学問題)、AIME 2026 で 95.0%(数学)。
  4. MCP Atlas で 71.67%。MCP 経由のツール利用を測るテストです。

これらの数字は割り引いて受け止めましょう。モデルカードには、多くの結果が Ricursive 独自のハーネスで測定されたものだと書かれており、Preview 版全体についてもポストトレーニングは「relatively light」、つまりかなり軽めだと説明されています。独立した測定はまだありません。

なぜ話題になっているのか?

第一に、サイズです。650 億パラメータは、エージェント型プログラミングのトップを狙うモデルとしては小さく、発表によれば「run efficiently on local devices such as NVIDIA DGX Spark」とのこと。ローカル実行用に、量子化済みの NVFP4 チェックポイントと Colab ノートブックが用意されています。

第二に、コストです。発表によると、Ripple-65B Preview の開発と学習にかかった費用は全体で 3,200 万ドル。Terminal-Bench の結果に必要だった RL(強化学習)のロールアウトは 140 万回にとどまります。

第三に、アーキテクチャです。モデルは「細くて深い」構成(80 層、d_model 5120)で、一般的な Llama 型の構造ではなく、Gemma 3N に近い gated attention や value residuals などの手法を採用しています。モデルカードによれば、この変更で学習の安定性が向上しました。

Hacker News ではリリースの投稿がトップページに載り、数時間で 140 ポイント以上を集めました。

Ripple-65B を試すには?

方法はいくつかあります。

  1. ローカルで:BF16 の重み、NVFP4 版、ベースモデルが Hugging Face にあります。自分のハードウェアでモデルを動かすのが初めてなら、AI をローカルで動かす方法のガイドが役立ちます。
  2. API で:Together AI、GMI Cloud、OpenRouter で利用でき、Fireworks も近く追加予定です。OpenRouter での料金は入力 100 万トークンあたり 0.20 ドル、出力 100 万トークンあたり 0.60 ドルです (プロバイダーのコンテキスト上限を確認してください。OpenRouter では現在 100 万ではなく 1.6 万トークンです)。

モデルカードによると、B200 2 枚で約毎秒 250 トークン(バッチ 8)を生成します。量子化や独自カーネルなしでの数字です。

注意すべき点は?

まず、Preview であること。Ricursive は正式版の時期を明らかにしていません。発表では「as we scale toward the frontier」に登場する予定の機能に触れているだけです。

次に、言語です。事前学習は主に英語とコードで行われたため、日本語ではターミナルでの作業ほどうまくいかない可能性があります。

Reflection Beam や Kimi K3.1 Pro に続き、ここ数週間でまた強力なオープンウェイトモデルが登場しました。ただし今回は、机の上に置けるバージョンがあります。

FAQ

Ripple-65B は無料ですか?

はい。重みは Apache 2.0 ライセンスで公開されているので、ダウンロードして商用利用もできます。かかるのはハードウェアと電気代、またはプロバイダーの API 料金だけです。

Ripple-65B を作ったのは誰ですか?

Ricursive Intelligence です。パロアルトを拠点にチップ設計向け AI プラットフォームを開発する会社で、Anna Goldie 氏と Azalia Mirhoseini 氏が創業しました。

Ripple-65B は MoE モデルですか?

いいえ。650 億パラメータの密なモデルで、トークンごとにすべてのパラメータが動きます。

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