Mistral Large 4がオープンウェイトに:1兆パラメータのMoEモデル
Mistral Large 4のオープンウェイトが公開。1兆パラメータのMoEで、コンテキストは1Mトークン、APIは入力100万トークンあたり0.70ドルです。
この記事の他の言語版:العربيةDeutschEnglishEspañolFrançaisItalianoPolski简体中文
この記事の内容
10月29日、Mistralは約1兆パラメータのフラッグシップモデルMistral Large 4のオープンウェイトを公開しました(愛称は「Le Chonk」)。Mistral Large 4のオープンウェイトはすでにHugging Faceにあり、MistralのAPIやOpenRouter経由でも利用できます。
Mistral Large 4のオープンウェイト版で何が新しいのか?
Mistral Large 4は10月初めにパブリックプレビューとして登場しましたが、当時はAPI経由のみでした。今回は追加学習を経たバージョンが、オープンウェイトで提供されます。モデルカードによると、このモデルは次のとおりです。
- **約1兆パラメータのMoE(mixture-of-experts)**で、トークンごとにアクティブになるのは約520億パラメータ(エキスパート128個、うちアクティブ4個+共有1個)。
- 1Mトークンのコンテキストウィンドウを持つモデル。
- マルチモーダルモデル:テキストと画像を入力でき、テキストで回答します。
- low、medium、high(デフォルト)の3段階の推論レベルを持つハイブリッドモデル。
発表によると、このモデルは160以上の言語を流暢に扱えます。興味深いことに、Mistralは欧州にある3,800基のNVIDIA Grace Blackwell GPUで学習させました。
Mistral Large 4には何ができるのか?
Mistralが特に力を入れているのは、コーディング、エージェント、サイバーセキュリティです。発表に記載された結果は次のとおりです。
| ベンチマーク | スコア |
|---|---|
| Terminal-Bench 4.0 | 41%(プレビュー:28%) |
| Artificial Analysis Coding Agent Index | 48% |
| FrontierCode 2.0 | 19.7% |
| Artificial Analysis Cyber Index | 51% |
| BrowseComp | 84.5% |
| B3 Agent Security Benchmark | 97.1%(プレビュー:93.3%) |
最も興味深いのはTerminal-Benchの伸びで、3週間で13ポイント上がり、しかも出力トークンは30%少なくなっています(Mistralによる)。これは同社自身が公表した数字なので、独立したテストが出るまでは割り引いて受け止めましょう。
料金とライセンスは?
発表に記載されたAPI料金:
- 入力100万トークンあたり0.70ドル
- キャッシュされた入力100万トークンあたり0.07ドル
- 出力100万トークンあたり2.10ドル
ウェイトはMistral Ecosystem Open-Weightライセンス(MITライセンスを修正したもの)で公開されています。モデルの利用、改変、ファインチューニング、商用利用は可能ですが、モデルをサービスとして販売したい企業(Model-as-a-Service)は、Mistralから別途商用ライセンスを取得する必要があります。
Mistral Large 4はローカルで動かせるのか?
理論上は可能ですが、実際のところ自宅ではまず無理でしょう。モデルカードの例はGPU 8基を前提としており、The Next Webによると、量子化版はNVIDIA B200またはB300を4枚使えば動きます。MistralはBlackwell GPU向けのNVFP4チェックポイントも用意しており、vLLM、SGLang、Transformers、llama.cppが対応しています(GGUFビルドもすでにあります)。
つまり、1兆パラメータのモデルをノートPCで動かすのは、現実的なシナリオというより話のネタに近いものです ;) ローカルでモデルを試したいなら、小さめのモデルから始めるのがおすすめです。詳しくはAIをローカルで動かす方法のガイドで書いています。
Mistral Large 4を試すには?
いくつかの方法があります。
- chat.mistral.aiのVibe Code。
- Mistral Studio(console.mistral.ai)またはOpenRouter経由のAPI。
- 適切なGPUクラスタを使えるなら、Hugging Faceのウェイト。
- NVIDIAのエンドポイントとNIMコンテナ、Microsoft Foundry。
Reflection BeamやKimi K3.1 Proの発表に続き、ここ数週間で登場した大型オープンウェイトモデルがまた一つ増えました。Mistralは10月初めにVoxtral 3も発表していますが、こちらはオープンウェイトになっていません。
FAQ
Mistral Large 4はオープンソースですか?
Mistral Ecosystem Open-Weightライセンス(MITライセンスを修正したもの)でウェイトが公開されています。商用利用は可能ですが、Mistralから別途ライセンスを得ずにモデルをサービスとして提供することはできません。
Mistral Large 4のパラメータ数は?
MoEアーキテクチャで約1兆パラメータ、そのうちトークンごとにアクティブになるのは約520億です(埋め込み層と出力層を除くと490億)。
Mistral Large 4は画像を理解できますか?
はい。テキストと画像を入力でき、テキストで回答します。
Mistral Large 4のAPI料金は?
入力100万トークンあたり0.70ドル、出力100万トークンあたり2.10ドルです(発表時の料金表による)。